種類が多いい入れ歯安定剤~どれを使ったらいいの?~

年齢を重ねるにつれて歯茎も痩せて、歯が抜けてしまったり、虫歯が多くて歯を失ってしまう方の中には、入れ歯(義歯)を使用している人も多くいると思います。

そこで今回は、CMなどでもよく耳にする入れ歯安定剤についてお話しします。

コップに入った入れ歯

入れ歯がずれることがストレスに

入れ歯を入れている方の中には、食事をしているときや話したりしている時に入れ歯がずれて痛みが出たり、違和感がある人もいます。食事や会話は毎日行うことなのでそのたびに入れ歯がずれたりするとストレスが溜まってきますよね。

入れ歯の違和感を軽減するのが入れ歯安定剤

入れ歯安定剤とは、入れ歯がずれて痛みや違和感が起こるのを軽減、または改善し、入れ歯のサポートをするものです。

Wikipediaより抜粋

義歯安定剤とは、維持・安定が悪い義歯(入れ歯)を安定させるために、使用する製剤のこと

入れ歯安定剤には種類がある?

入れ歯安定剤にも、パウダータイプやクリームタイプ、クッションタイプ、シートタイプなど様々な種類があるのをご存知でしたでしょうか。

使用後の安定剤の除去がやりやすいパウダータイプ

パウダータイプの入れ歯洗浄剤は入れ歯のぐらつき、それに伴う痛みなどに効果があります。パウダータイプは唾液などの水分を含むことで粘着性を発揮します。

入れ歯のお手入れをした後、水分が少しついている状態でパウダータイプの安定剤をふりかけ余分な粉末を落とし、お口に入れて安定するまで1分ほど押さえます。安定剤が均等に広がるので違和感なく安定させることが可能です。

粘着性が高いクリームタイプ

クリームタイプもパウダータイプ同様に、だ液などの水分で粘着性を発揮します。

クリームタイプはクリームを義歯の歯茎に接着する部分に薄く塗ります。

クリームを塗りすぎると装着した時に入れ歯からはみ出てきてしまうので注意しましょう。

また、粘着性が高いため、使用後にお口の中についたクリームを除去するのに時間がかかります。

入れ歯の痛みを和らげるクッションタイプ

クッションタイプの入れ歯安定剤は粘着性よりも、クッション性を重視していますので、入れ歯を入れたときに歯茎に当たって痛いなどの症状を緩和します。

注意してもらいたいのが、金属床の入れ歯には使用できません。

使用方法は、安定剤を入れ歯に伸ばしながら付着させ、入れ歯をお口の中に戻し入れ歯全体に安定剤が行くように2、3回噛みます。その後安定剤が入れ歯からはみ出ている部分を切り取ります。

シートタイプは持ち運びが便利

シートタイプの安定剤は入れ歯の痛みやぐらつきに使用します。用途はクリームタイプやパウダータイプと同じですが、出かけたときなど、持ち運びに便利です。

痛みが出たらまず歯科医院へ

入れ歯を使用していて痛みが出たり、話しにくいなどの症状がでてきたらまず、歯科医院で相談してみましょう。入れ歯は人それぞれ違います。安定剤を使ったからと言って根本的なことが治ったわけではありませんので、そのまま無理に入れ歯を使い続けることで噛み合わせが悪くなるなどの症状がでてくることもあります。